こんにちは、平自工です。
行楽シーズンですね、来月には紅葉もみられるのではないでしょうか。
県民割や全国旅行割などのキャンペーンが始まり、旅行に行く方もいらっしゃるかと思います。
そんな中、観光バス事故のニュースがあったのは、とてもショッキングでした。
この事故の原因は「フェード現象」が起きた可能性が高いとのことでした。
皆様の車でも起こりうる現象なので、今日はこのフェード現象について解説します。
フェード現象とは
長時間フットブレーキを踏んだときの摩擦熱によりブレーキパッドにガス膜が発生します。これがローターとの間に入り込むことによって摩擦力が落ち、ブレーキが効きにくくなる現象を指します。
対策
運転中にはエンジンブレーキを使用し、フットブレーキを多用しすぎないようにすることです。よく長い下り坂に“減速にはエンジンブレーキを使用しましょう”という標識が立っていますが、まさにこのことを指しています。
エンジンブレーキってなに?
エンジンブレーキは、アクセルペダルを離したり、低いギアにシフトチェンジすることで、タイヤの回転とエンジンの回転の間に抵抗が生じ、車が減速する現象のことです。
アクセルペダルを離して燃料の供給を絶てば、車は自然に減速します。アクセルを離すだけで減速量が足りない場合は低いギアにシフトする必要があります。
もしフェード現象が起きたら
フェード現象が起きた時にはもう、フットブレーキは役に立ちませんので、エンジンブレーキを使用して減速し、安全な場所に停車させましょう。
ブレーキが冷えるのを待って、制動力を回復させましょう。
メンテナンスで予防
エンジンブレーキとフットブレーキの使い分けができても、フットブレーキに異常があったら本末転倒です。以下に当てはまるようであれば、お気軽にご連絡ください。
・ブレーキオイル…変色がないか・量が少なくなっていないか
・ブレーキパッド…走行中にキーキーと異音がしないか
事故を未然に防ぐために、ブレーキの使い分け、定期的なメンテナンスが必要です。
何か故障や不具合、気になることがありましたらお気軽にご連絡ください。